自然栽培は腐敗菌に嫌われる⁉
フードライフクリエーター、発酵プロフェッショナルの唐木るみこです。
先日、国際発酵食医膳協会主催のイベント「自然栽培と発酵を学ぶ」に参加しました。
お話してくださったのは、
秋田で40年以上前から有機栽培でお米作りを始め有機JAS認定を受けていた石山範夫さんと
福井県のマルカワ味噌の有機味噌蔵「マルカワみそ」の河崎紘一郎さん
実は発酵ワークショップでもいつも使わせていただいている米麹がマルカワみそさんのもの。
また最近いただいて興味を持っていたの石山さんの自然栽培のお米だったのです。
もう、行く前からぜひお目にかかりたいと思っていたお二人!
しかもマルカワ味噌の米麹を作るためのお米は石山さんのお米だったのです!!
(すみません。。一人で興奮気味です)
もう、これこそ菌のご縁です!
菌は仲の良い菌とくっつくので、私たちはもしかしたら菌が選んだ友達といるかも。
なんて考えるととても楽しいです。
石山さんは40年以上有機栽培でお米作りをされていましたが
平成15年に無肥料でテスト栽培したところ…
肥料を使った畑より、肥料を入れていない畑の方が病気にかからないという
予想もしていたかった経験をし、有機JASの廃業届を出されたそうです。
たくさん伺った中で
気になったお話をいくつかご紹介します!
肥料を入れない自然栽培のお米は、お米のにおいがします。
アイガモ米は炊き上がった時に合鴨の匂いがするそう。衝撃ですよね…。
無肥料だと収穫量が少ないイメージもあるかもしれませんが、
お盆の時期頃になると
変わらないくらい成長するそうですよ。
では栄養源は?というと
雨に含まれている窒素です。窒素が土に貯金されて、栄養に。
だから土を一定期間覆っている雪が降る地方のお米が美味しい!納得です🎶
もう一つ、感動したことは
自然栽培のごはんをビンに入れる実験では10年経ってもカビが生えない。
ちなみに有機JASの方は3日でカビが生え腐ったそうです。
その理由がすごい!
腐敗菌は、腐敗するものが分かっているので、腐敗できるものによっていく。
自然栽培米は腐敗菌が腐らないのを知っているので
寄っていかない。
これは腸の中でも同じで、
腐敗するものを食べなければ、腐敗菌(悪玉菌)は寄ってこない。
善玉菌が増える!!
ということは、やっぱり、自然栽培のものを食べるととても良い!!ということですよね。
農薬を使うより、無農薬、無農薬より自然栽培…と聞いてはいましたし、
なんとなく納得してはいたのですが
そういうことか!!
と腑に落ちた瞬間でした✨
マルカワ味噌の川崎さんからは
「発酵は愛だ!!」という心あたたまる話を聞くことができました。
お味噌は体をあたためるだけでなく、心を温める✨
ライフスタイルが変わり味噌の消費量は年々減っていて
1960年代には、1年間に一人7,7キロのお味噌を食べていたのが
2010年代では一人3,2キロ。。。
売り上げはなんと日本で一番売れているパン屋「山崎パン」と
味噌屋およそ1000社合わせた額が同じ、4000億円くらいだそうです😢
朝食も、、パンのお宅が多いとは感じていましたが、ここまでとは。
やっぱり、子どもたちには、日本に昔からある伝統発酵調味料の
お味噌を食べて欲しいなと思います。
体も心も作るのはやっぱりたべものですよね。
外食が増えると体が重く感じたり、寒さを感じますが
きちんと家で食べていると冬でもやはり体はポカポカしています。
やっぱり生きているものを、丁寧に作られたものを食べていきたいなと
感じたお話会でした。
一家に一つ自家製発酵調味料計画、夢でなくて、少しでも実現に近づくように
頑張ろうっと。
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